GO-PHISH WEBSITE

実際に調べてみたら、
こういうことが見えてきました go-phish.com の現状と、これから活かせそうなところ

いまの go-phish.com を実際に読み込んで数え、同じ業界の4ブランド、そしてファン層が重なると教えていただいた4ブランドのサイトと並べて見てみました。 あわせて、オンラインショップを実際に使っている方から1点だけ直接お話を伺えたので、それも載せています。 その結果を、5つのポイントとしてまとめています。 2004年から20年以上続いてきたブランドなので、いまの形にはそれぞれ理由があるはずです。この資料は「足りないもの」の指摘ではなく、 すでにお持ちの資産のうち、まだ表に出しきれていないものがどこにあるか、という整理として読んでいただけたらと思います。

先に、変わることのまとめ

いまのサイト 新しいサイトでは
予約・再入荷→ 04 の POINT 01 ブログ・SNS・ショップの新着に分かれていて、お客様が見張っている 1か所に集まり、登録した人のスマホに届く
ブランドの考え→ 04 の POINT 02 最初の画面は商品一覧が中心 武田さんの言葉と写真から始まる
釣り方の知見→ 04 の POINT 03 ブログの時系列に流れていく 釣法ごとのページに集まり、そのまま道具につながる
スマホでの重さ→ 04 の POINT 04 1回開くと約3.2MB。その92%が画像 画像だけに手を入れて軽くする(写真の見え方は変えない
実績・安心材料→ 04 の POINT 05 下層のページに分かれている トップと商品ページに引き上げる
カートの動き→ 03(実際の声) 「買い物を続ける」で、いま入れた商品のページに戻る 見ていた商品一覧に戻る(試作で修正済み

お時間のないときは、この表と「06 進め方の選択肢」だけご覧ください。それぞれの根拠と考え方は、01〜05に順に書いています。

調べたのは、この5つです

01いまのサイトの実測

トップページの中身(画像・スクリプト・CSSの数、応答時間)と、サイト全体のページ構成を実際に取得して数えました。2026年7月28日時点の数値です。

02同じ業界の4ブランドのサイト調査

BlueBlue/34(サーティフォー)/Fishman/INX.label の4サイトを実際に開いて、どんな仕組みやコンテンツを持っているかを確認しました。

03ファン層が重なる4ブランドのサイト調査

SHAKUHUNTER/KEN-CUBE・ON THE WATER/ペスカデポ/JINDAIJI MOUNTAIN WORKS。釣具の競合ではなく「同じ方が並行して好きになるブランド」として教えていただいた4つを見ました。

04お客様の行動の想定

どんな方が、どんなときにサイトを見て、何で迷うか。公開情報と上記の調査から2通りの人物像を立てて考えました。人物像は想定です。

05実際に使っている方への確認

オンラインショップを実際に使っている方に、使っていて気になるところを伺いました。挙がった1点について、現サイトの動きを調べ、同じ構成を手元に作って再現しています。

作成日:2026年7月28日(2026年7月31日 更新) 現況データ:2026年7月28日時点の実測 調査対象:go-phish.com + 同業4ブランド + ファン層が重なる4ブランド

4つ目の「お客様の行動」は想定です。武田さんが日々の販売やイベントで感じておられる実際のお客様像と違うところがあれば、そちらが正しいので教えてください。想定を組み替えて、話を作り直します。5つ目だけが、実際にお使いの方から伺った話です。

01調べて分かったこと 02お客様がサイトに来てから買うまでの流れ 03実際に使っている方に聞いてみました 04見えてきた5つのポイント 05改善の方向 06進め方の選択肢 おことわり

01 FINDINGS

調べて分かったこと

まず、サイトに書かれていた前提と、数えて分かったこと、他のブランドのサイトを見て見つかった共通点を並べます。
このページには解釈を入れていません。事実だけを置いています。

PREMISE

サイトに書かれていた、ブランドの前提

公式サイト記載

改善の話に入る前に、ブランドの前提をサイトの記述で確認しました。ここを取り違えたまま進めると、あとの話が全部ずれてしまうためです。
以下はすべて go-phish.com に書かれている内容で、こちらの解釈は入れていません。

前提 サイトでの記載
2004年から続いています 「2004年より『釣り人・武田栄の釣り』を展開しますこのブランド」と書かれています。20年以上、同じ看板で続いてきたことになります。
ブランドの説明が「釣り人・武田栄の釣り」 ブランドの紹介そのものが、武田さんという人と一体の言葉で書かれています。会社の説明ではなく、一人の釣り人の釣りが看板になっています。
少量生産のものが多い 「大手メーカー品に比べ入手しにくいものや少量生産のものが多くございます」と書かれています。あわせて「商品がご注文数に満たない場合や完売してしまうこともございます」という記載もあります。
販売の窓口は3つあります 直営の店舗はお持ちでない一方、自社の窓口としてイベント(EVENT&LIVE)とオンラインショップがあります。さらに「小売店様とのお取引につきましては各ご帳合先様及び直取引での対応もさせていただいております」「Go-Phishアイテムを随時在庫いただいています問屋様のご案内もさせていただきます」と、小売店・問屋とのお取引もあります。 ※ WEB限定の販売は、アパレルの一部についての記載でした。そのためこの資料では「オンラインでしか買えない」という前提は置いていません。
お取引のご連絡先も武田さんご本人 お取引に関する連絡先として「担当:武田栄」と書かれています。作る方と、お取引の窓口が同じ、という体制です。

※ 引用はいずれも go-phish.com「小売店様へ」(取扱店・卸情報)のページの記載です。2026年7月29日に確認しました。
※ ここに挙げた前提は、このあとの5つのポイントの土台になります。とくに「少量生産」と「販売の窓口」は、改善案の効き方に直結します。

MEASURED

いまのサイトを数えてみた結果

実測

3.2MB

トップページを1回開くと受け取る量

うち画像が約3.0MB(92%)。CSSとスクリプトは合計0.2MB(6%)です。

→ 軽くする相手は、画像だけで足ります。ほかを整理しても速くなりません。

81ファイル

トップページで読み込む画像

1枚あたりは平均37KBと軽めです。ただし画面サイズに応じた切り替え(srcset)が未対応で、スマホにもパソコン用の大きさが届いています。

→ 画像そのものではなく、枚数と届け方が重さの正体です。

2.1

表示が終わるまでの時間

うち約0.9秒はサーバーの最初の応答(TTFB)で、画像を軽くしても変わらない部分です。

→ この提案で縮められるのは、残りの約1.2秒の側です。

72アドレス

サイトの骨組みとなるアドレス数

固定ページ31/商品カテゴリ39/ブログカテゴリ2の合計です(商品や記事の個別ページは除く)。

→ 数が多くても、72件すべての行き先を別紙の移行マップで決めてあります。消えるページはありません。

7件以上

商品ごとの予約フォーム

それぞれが独立したページとして作られています。

→ 商品が増えるたびに、お客様が見張る場所も増えていく作りです。

技術構成WordPress 6.8.6 / TCDテーマ / Welcart(ショップ機能) / GA4(アクセス解析)導入済み

試作サイトでの実証同じ構成(WordPress+Welcart)を再現した試作サイトで、実際にsrcset・WebP対応を行ったところ、トップページの画像はパソコン表示で約45%軽くなりました(2026年8月12日実測。上の「約3.2MB」は現行サイト全体の数字、こちらは試作トップページの画像のみの前後比較です)。

※ 数え方:ブラウザでトップページを1回開いたときに実際に読み込まれたファイルを、ブラウザの計測機能で数えています(2026年8月12日 実測)。ページの下書き(HTML)に書かれているタグの数ではなく、通信が発生したファイルの数です。
※ アドレス数と予約フォームの件数は2026年7月28日時点のものです。サイトは日々更新されるため、着手時にもう一度計測します。
※ すでに対応されている点:画像の遅延読み込み(画面に入るまで読み込まない仕組み)は、89枚中75枚に設定済みでした。ここは手を入れる必要がありません。
※ 表示速度の総合スコア(PageSpeed等)はまだ計測していないため、この資料には載せていません。着手時に計測して、改善の前後で比べられる形にします。

BENCHMARK

同じ業界の4ブランドに共通していたもの

実際に閲覧して確認
共通していた装備 今回見たサイトでの例
限定・予約販売の仕組み BlueBlue は会員ランクごとの限定アイテム販売、34 は「カートオープン」という形での販売開始告知、Fishman は直販限定商品と「メーカー在庫残りわずか」の在庫表示を持っています。
実釣を見せる動画コンテンツ Fishman TV、INX.tv、34のHOW TO動画。4社ともYouTubeチャンネルとSNSを公式サイトに束ねていました。
選び方を教えるコンテンツ 34の「AJING道場」「状況別入門セット」、Fishmanの「エリア別適合ロッドマップ」、INX.labelのロッド取扱ガイダンス。道具選びで迷う人を受け止める場所が用意されています。
保証・アフターサービス・取扱店の明示 INX.label は製品保証と製品登録の専用ページ、Fishman はアフターサービスページと取扱店検索、BlueBlue は取扱店情報を、それぞれ分かりやすい位置に置いています。
(参考)検索結果の状況 「アジング ロッド 選び方」のような一般的な言葉で検索すると、上位は比較まとめサイト(TSURI HACK、Amebaチョイスなど)が中心でした。ブランドの公式サイトはその下に並びます。

※ 4社(BlueBlue/34/Fishman/INX.label)を2026年7月28日に実際に開いて確認した内容です。Go-Phishと同じ「作り手の顔が見えるブランド」という基準で選びました。
※ どちらが良い・悪いという比較ではありません。「この業界のサイトが標準的に持っている装備」として並べています。

REFERENCE

ファン層が重なる4ブランドの見せ方

実際に閲覧して確認

武田さんのことをよくご存じの方から、「Go-Phishを好きな方と好みが重なるブランド」として4つ教えていただきました。釣具の競合ではなく、同じ方が並行して好きになるブランドです。
同じ層に支持されているブランドが、サイトで何をどう見せているか。こちらも実際に開いて確認しました。

ブランド どんなブランドか サイトの見せ方で目についたところ
SHAKUHUNTER 釣り好きの方に向けたライフスタイルアパレル カーキ・黒・タンといったアースカラー中心の落ち着いた配色。自然光の写真で親しみを出しつつ、釣りのモチーフ(水生昆虫の名前など)は、分かる方に届く形で使っています。売り切れの表示もそのまま見せています。
KEN-CUBE / ON THE WATER フライフィッシングの専門店と、その自社ブランド 深い茶・オリーブ・黒の配色。実釣の風景と、製品を寄りで撮った写真を組み合わせています。機能から付けた名前と手仕事の気配で、量産品らしさが出ない作りです。
ペスカデポ 釣り・アウトドアの老舗セレクトショップ 品揃えの目利きそのもので信頼を作る型です。何を選んで置いているかが、そのまま店の性格の説明になっています。
JINDAIJI MOUNTAIN WORKS 軽量志向の山道具(ULハイキング) 直営の店舗を持たず、イベントとオンラインショップで販売しています。モノトーンとアースカラー、余白の多い画面で製品単体の機能美を見せ、背景はブログ・動画・SNSで語る作りです。

4ブランドに共通していたこと

01配色に節度がある

アースカラーかモノトーンで、色数を絞っています。派手さで目を引く作りにはなっていません。

02写真はどちらかに振り切る

「使っている場面の空気」か「製品そのものの機能美」か。どちらかに寄せていて、中途半端に混ざっていません。

03手仕事は語らずに見せる

「手作りです」と文章で説明するのではなく、写真の選び方と余白の取り方で伝えています。

04分かる方に向けて話す

全員に説明しようとせず、知っている方に届く言葉で書かれています。

※ 4ブランドを2026年7月29日に実際に開いて確認した内容です。商品として競合するブランドではないため、優劣の比較ではありません。
※ このうち JINDAIJI MOUNTAIN WORKS は、直営の店舗を持たずイベントとオンラインで販売している点が、Go-Phishさんの自社の窓口の形と近い作りでした(Go-Phishさんには、これに加えて小売店・問屋とのお取引があります)。

02 JOURNEY

お客様がサイトに来てから買うまでの流れ

サイトを見る方を2通り想定して、来てから買うまでのあいだに何を思い、どこで気持ちが動くかを並べました。
このあとの5つのポイントが「なぜその順で効くのか」の土台になる部分です。人物像はこちらの想定で、実際のお客様への調査は行っていません。武田さんが日々の販売やイベントで感じておられる実際のお客様と違うところがあれば、そちらが正しいので教えてください。

RETURNING

長く応援してくださっている方

想定

釣り歴が20年を超え、武田さんの発信を平日の夜や釣行の行き帰りにスマホで追いかけている方を想定しました。価格はほとんど判断材料になっておらず、「武田さんが本気で作ったものなら買う」と決めています。
この方の気持ちがいちばん大きく動くのは、最後の「買う」ところです。

※ 表は横にスクロールしてご覧いただけます。

サイトでの場面 そのとき思っていること 気持ちの目安 サイトのどこが接点になるか だから、こうします
STEP 01ふだんの習慣で見に来る 「なにか動きがあるかな」 不安☆☆☆☆ 期待★★★☆☆ トップページの更新情報、ブログ 新作・予約・再入荷・イベントのお知らせを1か所に集めて、トップから見える形にします。
STEP 02新作・お知らせを見つける 「来た。いつから買えるんだろう」気づかないうちに完売していた、ということが重なると、次に見に来るときの楽しみが少しずつ減ってしまいます。 不安★★★☆☆ 期待★★★★★ 新着・予約のページ、ブログ、SNS 予約開始・再入荷のお知らせ登録(LINE/メール)を用意して、見に来なくても届く形にします。
STEP 03開発の背景を読む 「なるほど、そういう狙いか」 不安☆☆☆☆ 期待★★★★ 商品ページ、CONCEPT・PROFILE その道具を作った理由と考えを、商品ページの中で一緒に読めるようにします。
STEP 04予約する・買う この方にとって、ここがいちばん大事 「買い逃したくない」「早く、確実に」 不安★★★★★ 期待★★★★★ オンラインショップ、商品ごとの予約フォーム 予約を、商品ごとにページが増える形から一覧で見える形に変えます。スマホで少ない手数で終わる流れにします。

※ 星は「不安」と「期待」の大きさを5段階で表した目安です。アンケートの数値ではなく、こちらの想定です。
※ この方にとっての心配ごとは価格ではなく「気づかないうちに完売していること」でした。サイトにも「少量生産のものが多く」「完売してしまうこともございます」と書かれている通りです。

NEW VISITOR

これから知る方

想定

釣りを始めて数年、動画やSNSで釣り方を研究するのが好きな方を想定しました。釣法の名前で検索していて、Go-Phishさんのサイトに初めてたどり着きます。
この方の気持ちが動くのは、買う直前ではなく、その手前の「学ぶ」「確かめる」ところです。

※ 表は横にスクロールしてご覧いただけます。

サイトでの場面 そのとき思っていること 気持ちの目安 サイトのどこが接点になるか だから、こうします
STEP 01釣り方を調べていて出会う 「この仕掛け、どういうものだろう」 不安★★☆☆☆ 期待★★☆☆☆ 検索結果(釣法の名前)、動画 釣法ごとにまとまったページを作り、その釣り方の名前で見つけてもらえるようにします。
STEP 02釣り方の解説を読む この方にとって、ここが大事 「分かりやすい。この人から学びたい」 不安★★☆☆☆ 期待★★★★ ブログの釣法解説(いまは記事ごとに分かれています) いまある解説を釣法ごとにまとめ、その釣法のための道具へ自然につながるようにします。
STEP 03人と道具を確かめる この方にとって、ここが大事 「信頼できる人だ。でも自分に使いこなせるだろうか」あわせて「作り手のブランドのお店で買って大丈夫か(保証・発送・返品)」も気にしています。 不安★★★★★ 期待★★★☆☆ PROFILE、実績・メディア掲載、特定商取引法に基づく表示 実績・メディア掲載と、2004年から続いてきたことを前に出します。発送・返品・保証をまとめた購入ガイドとFAQを用意します。
STEP 04最初の1本を買う 「まずはここから始めればいいのか」 不安★★★☆☆ 期待★★★★ 商品カテゴリ、オンラインショップ 釣法の解説から道具へ、迷わず絞り込める並べ方にします。取扱店・卸情報のページも、手に取ってから買いたい方の入口になります。

※ この方が最後まで抱えるのは「自分にはオーバースペックではないか」という気持ちと、初めてのお店で買うときの心配です。どちらも、すでにサイトの中にある情報の見せ方で答えられます。

2つの流れを重ねて見ると

長く応援してくださっている方は最後の「買う」ところで、これから知る方は途中の「学ぶ」「確かめる」ところで、いちばん気持ちが揺れます。 効く場所が前後に分かれているので、片方だけを手当てしても、もう片方はそのまま残ります。この流れで見ると、いま効きそうな箇所が5つ見えてきました。「04 見えてきた5つのポイント」で、ひとつずつ書いています。

03 VOICE

実際に使っている方に、聞いてみました

ここまでは、こちらで調べた事実と、そこから立てた想定です。
1点だけ、Go-Phishのオンラインショップを実際に使っている方から直接伺えたことがあったので、想定とは分けて書きます。この資料の中で、唯一の「実際の声」です。

伺ったこと

カートに商品を入れて「買い物を続ける」を押すと、商品一覧ではなく、いま入れた商品のページに戻ってしまう。もう1つ買いたいときに、毎回そこから探し直すことになる。 go-phish.com のオンラインショップを実際に利用されている方から(2026年7月31日)

調べて分かったこと

カートページの「買い物を続ける」は、直前に見ていたページへ戻るという作りになっていました。商品ページからカートに入れた直後に押すため、戻り先はいま入れた商品のページになります。

現サイトのカートページと、使われているショップ機能(Welcart)本体のプログラムの両方で確認しました。管理画面の設定では変えられない箇所です。

誰に、どのくらい起きるか

1つだけ買う方には起きません。2つ以上買う方には、商品を足すたびに毎回起きます。ルアーやグッズのようにまとめ買いされやすいものほど、回数が増えます。

今回伺えたのは1名の方です。同じ声が他にもあるかは分かりませんが、動きそのものは誰が操作しても同じです。

いまの動き

1アパレル一覧を見る

2ビーニーの商品ページへ

3カートに入れる

4「買い物を続ける」→ ビーニーの商品ページに戻る

5一覧まで自分で戻り直す

直したあとの動き

1アパレル一覧を見る

2ビーニーの商品ページへ

3カートに入れる

4「買い物を続ける」→ アパレル一覧に戻る

5そのまま次の商品を選べる

※ 一覧を経由せずに商品ページへ直接来られた場合(検索結果からなど)は、その商品が属するカテゴリの一覧に戻ります。

直してみました

いまのサイトと同じ構成(WordPress + Welcart)を手元に作り、同じ動きになることを確かめたうえで、「見ていた商品一覧に戻る」形に変更しました。 あわせて、カートや購入手続きの画面もサイト本体と同じデザインに揃えています。実際に動くものをご用意していますので、前後を触って比べていただけます。 この試作は、トップページだけでなく製品一覧・商品ページ・お知らせ・釣法・イベントまでひと通り動きますので、買う流れを最初から最後までたどっていただけます。

04 FIVE POINTS

見えてきた5つのポイント

ここからは、01で並べた事実と、02で整理したお客様の流れをもとにした読みです(03の1点は、すでに直したものなのでここには含めていません)。
「いま起きていること(事実)」「なぜそうなるか(根拠)」「活かせる機会」の3つに分けて書きました。事実と、こちらの解釈が混ざらないようにしています。

01

予約・再入荷の情報が、いくつもの場所に分かれています

5つの中で、いちばんお金に近い場所です

いま起きていること

商品ごとの予約フォームが7件以上、それぞれ独立したページとして置かれています(2026ロッド予約、13T、16.5T、KT56UL、KT69M-BK、Lシリーズ、GLASS7.2ft)。予約開始・再入荷に絞ってお知らせを受け取れる登録の仕組みは、見た範囲では見当たりませんでした。

新作の告知は、ブログ・SNS・ショップの新着カテゴリに分かれています。

なぜそうなるか

お客様の側が「どこを見れば予約開始が分かるか」を自分で覚えておく必要があります。今回想定したお客様(長く発信を追いかけているファンの方)にとって、いちばんの心配は価格ではなく「気づかないうちに完売していること」でした。サイトにも「少量生産のものが多く」「完売してしまうこともございます」と書かれている通り、数が限られる商品では実際に起きていることだと思います。

今回見た4社も、限定・予約販売そのものは全社が持っている一方で、開始を知らせる登録の仕組みは、見た範囲では見つけられませんでした。

活かせる機会

予約開始・再入荷が「登録した人に届く」形になれば、買う気持ちがすでにある方の取りこぼしが減ります。新しくファンを増やす前に、いま追いかけてくださっている方を確実に受け止められる場所です。

02

ブランドの考えが、最初の画面では伝わりにくくなっています

Go-Phishだけが持っている資産の話です

いま起きていること

トップページは商品カテゴリの一覧が中心の構成です。「釣りは永遠に…」というスローガンや、武田さんの考えを書いた文章は、CONCEPT・PROFILEという別のページに置かれています。

初めて訪れた方は、まず商品を見て、その先で思想にたどり着く順番になります。ブランドの説明そのものが「釣り人・武田栄の釣り」であることを思うと、いちばん前に出てよい要素が、いまは後ろにある状態です。

なぜそうなるか

今回見た4社の多くは、機能(BlueBlueの「高速フォール」など)や専門特化(Fishmanの「ベイトロッド専門メーカー」)を最初に掲げていました。INX.labelは「もっと楽しく もっと知的に もっと遊べ」という短い思想のタグラインを掲げていましたが、考えそのものを読みものとして展開しているブランドは、今回の4社には見当たりませんでした。

つまり、業界全体が「機能を語る」文法で作られています。

活かせる機会

武田さんの言葉と経歴は、他社が真似しようとしても持てないものです。最初の画面が「考えと人」から始まる形になると、今回見た範囲では他にない見え方になります。新しく文章を作る必要はなく、すでにサイトの中にある言葉を前に出すところから始められます。ファン層が重なる4ブランドも、長い説明ではなく写真と短い言葉で世界観を伝えていました。読ませる分量を増やす、という話ではありません。

03

釣り方の知見が、時系列の中に流れていきます

新しい方と出会う入口になり得る場所です

いま起きていること

釣法の解説はブログ記事の中にあり、新しい記事が増えるたびに下へ流れていきます。「この釣り方についてはここを読めば分かる」という、釣法ごとにまとまったページはありません。

積み上げてこられた解説の量そのものは、すでにサイトの中にあります。

なぜそうなるか

「アジング ロッド 選び方」のような一般的な言葉での検索は、上位が比較まとめサイト中心でした。一方で「タケダ式フロートリグ」のような固有の釣法名は、Go-Phish以外に正面から解説できる相手がいません。

後半(固有の釣法名で取れる、という部分)は、実際の検索順位を測ったものではなく、こちらの見立てです。

活かせる機会

釣法ごとにページをまとめると、その釣り方を調べている方が検索から入ってきて、そのまま「この釣法のための道具」につながります。一から書き起こす話ではなく、いまある記事を釣法ごとに並べ替えるところから始められます。

04

スマホでの表示が重くなりやすい状態です

中身を変えずにできる改善です

いま起きていること

トップページを1回開くと、約3.2MBを受け取ります。そのうち画像が約3.0MB、全体の92%です。画像は81ファイルあり、jpg/jpeg/png のみで、画面サイズに応じた切り替え(srcset)は未対応でした。パソコン向けの大きさのまま、スマホにも同じものが届いています。表示が終わるまでは約2.1秒でした。

2026年8月12日、ブラウザの計測機能で実際に読み込まれたファイルを数えました。

なぜそうなるか

長く運用されてきた中で、扱う商品が増えるほどトップページに並ぶ写真も増えます。1枚あたりは平均37KBと軽く、画像そのものが重いのではなく、枚数が積み上がっています。今回想定したお客様は、釣行の行き帰りや釣り場でスマホを見ます。電波が弱い場所ほど、受け取る量の差がそのまま待ち時間の差になります。

遅延読み込み(画面に入るまで読み込まない仕組み)は、89枚中75枚にすでに設定されていました。

活かせる機会

重さの92%が画像なので、手を入れる先は画像だけで足ります。スクリプトやCSSは数こそ多いものの合計0.2MBで、整理しても待ち時間は変わりません。掲載している内容も、写真の見え方も変えずにできる改善です。総合スコア(PageSpeed等)は着手時に測って、改善の前後を同じ条件で比べてお見せします。

05

実績と安心材料が、少し奥の階層にあります

情報はすでに揃っています

いま起きていること

フィールドテスターの実績・メディア掲載・スポンサー情報は、PROFILEページの中に経歴とあわせて書かれています。フィールドスタッフの紹介は、また別のページ(アングラー情報)にあります。取扱店・卸情報と、返品について書かれた特定商取引法に基づく表示は、それぞれ独立したページとして置かれています。

どれも内容は揃っていて、たどり着けば分かる状態です。「2004年から」という年数も、経歴が並ぶPROFILEページではなく、取扱店・卸情報のページのほうに書かれていました。

なぜそうなるか

初めての方が気にするのは「作り手のブランドのお店で買って大丈夫か(保証・発送・返品)」という点だ、というのが今回の想定です。探しに行かないと出てこない情報は、多くの場合そのまま読まれずに終わります。

今回見た4社は、保証・アフターサービス・取扱店を、探さなくても目に入る位置に置いていました。

活かせる機会

新しく作るものはほとんどありません。すでにある情報の置き場所を前に出すだけで、初めての方の迷いが減ります。2004年から20年以上続いていること自体が安心材料になるので、それを最初に見えるようにする、という変更です。取扱店・卸情報のページも、実際に手に取ってから買いたい方と、これからお取引をご検討の小売店の方の、両方の入口になります。

05 DIRECTION

改善の方向

5つのポイントに、1つずつ対応する形で書きました。番号は04のポイントと同じです。
どれも、いま公開されているページを消さずに進められる内容です。

ポイント 改善の案 お客様にどう見えるか
POINT 01予約・再入荷の情報が分かれている お知らせ登録の導線をつくる 予約開始・再入荷のお知らせ登録(LINE/メール)を全ページに置きます。あわせて、新作・予約・再入荷・イベントを1か所に集めた更新情報ハブを作り、予約は商品ごとにページが増える形から、一覧で見える形に変えます。 登録しておけば、予約開始の日に自分のスマホへ届く。サイトを見張らなくてよくなります。
POINT 02ブランドの考えが最初に伝わりにくい 考えから始まるトップページ 最初の画面を商品一覧ではなく、武田さんの言葉・人物・フィールドの写真から始めます。文章は新しく作らず、CONCEPT・PROFILEにあるものを使います。実績・メディア掲載と、2004年から続いてきたことも、この流れの中に置きます。 初めての人にも、何を大事にしているブランドかが最初の画面で伝わります。
POINT 03釣り方の知見が流れてしまう 釣法解説ハブをつくる タケダ式フロートリグ、磯ヒラ ポップゲームなど、釣法ごとにまとまったページ群を作ります。ルアーの魚種別カテゴリと相互にリンクし、いまあるブログ記事を素材として使います。 釣り方を調べていた人が解説を読み、そのまま道具にたどり着きます。
POINT 04スマホでの表示が重くなりやすい 画像だけに手を入れる やることは2つです。①画面サイズに応じた切り替え(srcset)に対応させ、スマホには小さい画像を渡す ②画像を軽い形式(WebP)に変換する。遅延読み込みはすでに効いているので、そのまま活かします。スクリプト・CSSは全体の6%なので触りません。着手時と公開後に同じ条件で計測し、前後を比べてご報告します。 写真の見え方は変わらないまま、移動中や電波の弱い釣り場でも待たされずに開きます。
POINT 05実績と安心材料が奥にある 実績と安心材料を前に出す 実績・メディア掲載・スポンサーをトップページと各商品ページに引き上げます。予約の流れ・発送・返品・保証をまとめた購入ガイド・FAQを用意し、取扱店・卸情報のページも分かりやすい位置に置きます。 買う前の心配ごとを、問い合わせなくても自分で確認できます。お店で手に取りたい方と、お取引をご検討の小売店の方も迷いません。

※ いま公開されているページのアドレスは、どの進め方を選んでも自動転送(301リダイレクト)で引き継ぎます。検索結果やブックマーク、過去にSNSへ貼ったリンクからも新しいページに届きます。
※ ページごとの行き先は、別紙「サイトマップ比較」(全体を作り直す場合の構成案)に一覧でまとめています。
※ 03で書いたカートの動きは、この表とは別に、すでに直したものをご用意しています。どの進め方を選んでも入れられる内容です。

06 OPTIONS

進め方の選択肢

全部を一度にやる必要はありません。どこまで手を入れるかで、3つの進め方があります。
04の改善案のうち、どれが入るかもあわせて書きました。

OPTION 01

いまのサイトのまま整える

規模:小

やること
表示速度の改善、トップページの構成の見直し、お知らせ登録の導線の追加。いまのデザインとページ構成は残したまま、効きやすいところから手を入れます。
向いている場合
まず反応を見てから、その先を決めたいとき。

OPTION 02

主要ページを作り直す

規模:中

やること
トップページ、商品ページの型、釣法解説ハブの新設。ショップの仕組み(Welcart)と、これまでの記事はいまのまま使います。
向いている場合
見え方と入口を変えたいけれど、買い物まわりの仕組みは触りたくないとき。

OPTION 03

全体を作り直す

規模:大

やること
サイト全体の設計からやり直し、買い物の画面まで含めて作り直します。いまの72アドレスはすべて行き先を決めて自動転送します。
向いている場合
これから先を見据えて、土台から作り直したいとき。
04の改善案 01 整える 02 主要ページ 03 全体
お知らせ登録の導線 含む 含む 含む
考えから始まるトップページ 一部 含む 含む
釣法解説ハブ 次の段階で 含む 含む
画像と読み込みの整理 含む 含む 含む
実績と安心材料を前に出す 一部 一部 含む

※ 「一部」は、その進め方の範囲でできるところまで、という意味です。たとえば01では、いまのデザインの中でトップの並び順を変える範囲になります。どこまで入れるかは相談で動かせます。

費用と期間について

どの範囲で進めるかが決まってからお出しします。この資料の段階では入れていません。 先に「どこから手をつけると気持ちが良さそうか」をうかがえたら嬉しいです。順番はいくらでも組み替えられます。

おことわり

お客様像は想定です

長く発信を追いかけているファンの方と、釣法を調べていて出会う入門から中級の方。この2通りを想定して考えました。実際のお客様への調査は行っていません。武田さんの実感と違えば、そちらが正しいです。

数字は2026年7月28日時点のものです

サイトの中身は日々更新されるので、着手時にもう一度計測します。表示速度の総合スコア(PageSpeed等)はまだ計測していないため、この資料には載せていません。

他のブランドについて書いたことは、実際に見た事実だけです

同じ業界の4ブランド(2026年7月28日)と、ファン層が重なる4ブランド(2026年7月29日)のサイトを実際に開いて確認した内容を書いています。優劣を比べる意図はありません。「こういう装備・見せ方が標準になっている」という共有です。

03で書いた声は、お一人から伺ったものです

オンラインショップを実際にお使いの方1名から伺いました。他にも同じように感じている方がいるかどうかまでは分かりません。ただ、ボタンの動きそのものは誰が操作しても同じであることを、現サイトとショップ機能のプログラムで確認しています。

ブランドの前提は、サイトの記述で確認しました

創業年・少量生産・販売の窓口(イベント/オンラインショップ/小売店・問屋とのお取引)は、go-phish.com の記述にもとづいています。書かれていないことは、こちらでは想像で埋めていません。実際のご事情と違うところがあれば教えてください。

この資料は、決まった提案ではなく相談の材料です

2004年から20年以上運用してこられた中でのご事情や、外から見えていない経緯が必ずあると思います。違っていたら教えてください。そこに合わせて組み直します。

ことばの注

srcset(画面サイズに応じた画像の切り替え):スマホには小さい画像、パソコンには大きい画像を配り分ける仕組みです。未対応だと、スマホにも大きい画像がそのまま届きます。
WebP:見た目をほぼ変えずに、データの大きさを小さくできる画像の形式です。
TTFB:アクセスしてから、サーバーが最初のデータを返すまでの時間です。ページが表示され始めるまでの土台になります。
更新情報ハブ:新作・予約・再入荷・イベントのお知らせを1か所に集めたページのことです。
釣法解説ハブ:釣り方ごとの解説ページと、そこから道具へつながるリンクをまとめた場所のことです。
自動転送(301リダイレクト):これまでのアドレスに来た方を、新しいページへ自動でご案内する設定です。検索結果やブックマークが無駄になりません。